南つくし野保育園 職員事務室改修
社会福祉法人龍美 南つくしの保育園 職員事務室改修を行いました。
2019年に園児用のロッカーを製作させていただき、そこから毎年ワークショップを実施。
2021年には園庭の改修もさせていただき、先生方のご要望に沿った園庭を完成させていただきました。
その後も様々なワークショップを通して木について学び、木に触れていただき、
そして今回は、先生方が使用する職員事務室の改修を行わせていただきました。
南つくし野保育園さんは子供たち向けに様々なワークショップ等を実施したり、
子供のことをとても大切に考えているのですが、
何より保育士さんを園長先生がとても大切にしており、保育士さんが働く環境を良くしたい!
と言う園長先生の思いで職員事務室の改修が実現いたしました。
最初は職員事務室のデスクを木にしたい!と言うご要望から始まりましたが、
いろいろお話をお聞きし、話しを進めているうちに、全部を改修しよう!と仰っていただき、
事務室を一新させていただきました。
東京の木材を使いたい!というご要望でしたが、床も張り替えるとなった時に
針葉樹(スギやヒノキ)は柔らかく、キャスター付きの椅子には不向きの為、他の案を探していた時、
ちょうど南つくし野保育園さんで北海道下川町の補助を利用し、
「どうぞのいすづくり」を行っていたので、
下川町の材をぜひ使いたい!と仰っていただき、床は北海道下川町のナラ材の無垢を使用。
今までもデスクの場所に指定はなかったのですが、なんとなく毎日同じ机の場所に座っていたようなので、
フリーアドレスデスクのような使い方にし、デスクに少し色も入れて日々違う場所でお仕事ができるように工夫しました。
色付きのところは木曽ヒノキ合板を使用し、木目を生かした塗装で仕上げました。
色が付いていないところは、白樺の無垢材を使用。
大きさの異なるデスクを組み合わせており、今後自由に配置が変えられるようになっております。
また、保育園には書類もたくさんある為、壁一面を収納棚にしました。
こちらの収納棚の扉にはマグネットで書類等を貼れるようにしています。
木で作られたマグネットもとても素敵です!
クラスごとの個人情報等の書類を収納できるように鍵付きにし、
また、雑多な感じをなくしたく、扉の額縁を採用し、A3用紙の横幅に合わせて扉の幅を決めました。
棚の隣にはホワイトボードを設置し、情報共有の場として利用できるようになっております。
あちらこちらに置かれていたコピー用紙や機械、電話等が置かれていた所には棚を設置し、きれいに収まるようにしました。
枠で囲むことで居場所を固定することができ、とてもすっきりしました。
こちらは木曽ヒノキ合板使用しております。
園長先生と事務職員の方のデスク。机サイドにはこちらにもホワイトボードを設定し、
先生のスケジュールや、情報共有の場として利用できるようになっております。
また、ブラインドのようなロールカーテンの「調光ロールスクリーン」は、光や眺望をコントロールすることができ、透けにくい生地なので、外からの視線を遮ることもできます!
先生方と相談し、緑色にしました。
こちらのロールカーテンも調光ロールスクリーンと同じ緑色にし、統一感を持たせました。
少し遊び心の絵も取り入れ、とても可愛いカーテンになりました。
園内に様々な形で木を取り入れてくださり、今回は先生方が作業をする事務室の改修をし、木に溢れる保育園になりました。
- 設計/デザイン
- 株式会社Tree to Green
- 施工
- 株式会社Tree to Green
- 所在地
- 東京都町田市
- 竣工
- 2024.3
- 使った木
- ナラ材(下川町)、白樺(下川町)、木曽ヒノキ合板、ナラ材(国産)、多摩産材ヒノキ